生きる力漲る~星野富弘さんの詩画に寄せて
先ほど、星野富弘さんの訃報を知りました。
彼の遺した作品達に感謝すると共に、心よりご冥福を申し上げます。
昨日4/29にUPしたばかりの記事ですが、本日、加筆し再UPします。
今年も4月のGW(前半部)は終了ですが、いかがお過ごしでしょうか?前回、草木ダムへドライブした記事を書きましたが、もう一つ目的がありました。
ダム湖畔の富弘美術館で作品鑑賞です。
現在は「山笑う」と言うタイトルの特別展が行われています。彼の詩画へ取り組む様になった背景については数多く語られており、これからも紹介されてゆくでしょうから、ここで詳細に述べる必要は無いでしょう。
ワタシが彼の詩画に出会ったのは35年以上も前でしょうか?
いとこ(母の姪)に「愛、深き淵より」を勧められ読みました。
事故の顛末から手術、病院での闘病生活~ふるさとでの新しい生活へ~自分の事を支えてくれた方々、特に母への思いが、怒りをどこに向けたら良いのかと言う強い苛立ち、苦しみの中から、優しさや未来への光を見いだしてゆく様が強く伝わってきます。1981年1月10日初版発行、1989年3月10日第79刷
まずこの本を読んで、著者の母への思いが強く伝わってきました。ワタシがイメージした作中の「母」は、「かあさんの歌」の母と被りました。読んだ当時のワタシも就職して年数の浅いの新人で、このタイミングで著者と同じような事故に遭ったら…と思うと、自分の母に対していたたまれない気持ちになりました。読了後にその感想をワタシの母にしたら、この本を手に取って涙を流しながら読んでいました。
その後、いとこから同時に送られてきた詩画集「四季抄 風の旅」を手にしました。1982年1月10日初版発行、写真は1989年2月10日第88刷
この作品集の中で、特に心を打たれたのは「なずな(ぺんぺん草)」です。
本記事執筆にあたり色々と調べていたら教科書等にも掲載されているようです。カミさんと付き合い始めた1995年頃に訪れて以来です。
チケットを購入し入館後しばらくすると、ちょうど13:30分から20分程度の解説を始めると学芸員さんに声がけされたので、いくつかのエピソードを聴くことができました。
更に立ち寄った美術館の売店で、代表的な詩に曲を付けて合唱曲と楽譜が発行されていることにも驚きました。
二枚とも草木ダム堤下部の散策道にて
名も知られず咲く花の画、その花に寄せる心の詩、その文字を紡ぐ一字一句。
すべて口にくわえた筆による線やi色使い、筆跡は、彼の如く強い生命力が漲っております。
きっと空の遥か彼方で「母ちゃん」に再開できたのではないかと思います。美術館の駐車場にて
栃木・群馬方面へお越しの際は、ぜひ足を伸ばされてはいかがでしょうか?
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