再読了、US-2救難飛行艇開発物語
まぁ、最終巻は昨年1月末に完結しましたが、先頃再び全巻通しで読み終えました。
コンセプトをまとめて要素開発、全機開発と進み、審査→評価を経て試験飛行、部隊引き渡しと、その一連のプロセスを知ることができ、興味深かったです。
もちろん、「超理系コミック」という通り、すべての専門用語が理解できたわけではありませんが、命を懸けた限界領域で運用される航空機開発の大変さを垣間見ることができました。
国産救難艇のルーツは、第二次大戦中に活躍した二式大艇にまで遡ります。
終戦後、その技術に興味を持った米グラマン社から研究用にUF-1の供与を受け、そこに独自の技術を持ち込み、4発化のUF-XSとして試験評価(↑)や運用を行いました。
まずは対潜哨戒艇としてPS-1、その改良版で救難US-1(↓)上二枚はコンデジ画像で、かがみはら航空博物館の展示機です。
そして遂に室内与圧、デジタルフライバイワイヤーとして、さらなる発展型US-2へと進化しました。 US-1A改、あらためUS-2 国際宇宙博覧会2008年みなとみらい会場にて
Nikon D70+TAMRON A05
この時初めて飛行する救難艇をみました。さすがに着水、離水はなく、1度きりのフライバイで終了でした。
ワタシもうまく整理できていませんが、日本における飛行艇の機体を整理すると上記のような流れでしょうか?
軍用機の民間転用への壁は、ワタシにはよくわかりませんが、ぜひとも歴史あるこの技術を国内のみならず他国の警察や沿岸警備、消防等にも活躍いただくチャンスはないものか、と思います。
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