GW以降バタバタしていたので、久しぶりの更新である。
この前の日曜日、忌明けの法要も終了し、VIVIOを引き取ってきた。オーナーである入院中のオヤジの帰りを待ちわびて一年、残念ながら本年4月にその人生を全うし、仕えるべき主を失ってしまった。62歳で自動車運転免許を取って以来、オレが勧めたこのVIVIOを生涯の友として、ウチまで幾度となく遊びに来てくれた。
平成6年初年度登録の15年もので、走行距離は7万kmチョットだ。 現在は標準装備が当たり前だが、当時は普及過渡期であったエアバックの装備は上級グレードのみで、ABSと同時選択はできなかった。オレはABSを勧めたのだが、本人がどうしてもと言うことでエアバック選択となった…しかも運転席のみ。フォグランプやアルミホイール、室内ではオーディオやスピーカーも少しずつ純正オプションに変更して楽しんでいた。
そのVIVIOは駐車場に放置され、バッテリーが上がっていたので、先月末にフォレからブースターケーブルにてイグニッション点火トライを実施。横置き4気筒660CCの力強い吹け上がりと共にエンジン始動。1時間くらい実家周辺を乗り回す。バッテリーは上がりグセがついているので、もう寿命だと思う。
ドライブしたらショックのヘタりも少なく、タイヤの減りも僅かで、何よりも低いシートポジションやアイポイントと、狭いトレッド+短いホイールベースが醸し出す走りが新鮮で、免許取得後にオレがはじめて手にした2気筒の中古レックスコンビの走りを思い出していた。オヤジは法定速度で静かに運転していたので、年式の割にはしっかりしている印象を持った。ALPINE製、純正三連奏CDチェンジャーの中には石原裕さんのCDが、ソロ全集とデュエット全集の2枚、北島サブさんのベスト盤が一枚残されていた。オレもコレを聴きながら、父がどんな想いでステアリングを握っていたのかな~と感じながら走った。
このクルマに思い出深いのはオレよりも二人の子供らで、オヤジが元気な頃は週末にウチまで迎えに来て、実家にお泊りで連れ帰ってもらったこと数知れず。チャイルドシートもセットして後席に乗せ、両親は孫達と、オレ達は夫婦二人でゆっくりと週末を過ごす(カミさんも育児から少し離れる)ことが出来、皆が週末を楽しみにしていた思い出がある。
実家からの帰路は、MTであるオレのSHフォレを運転できないカミサンがVIVIOに乗り込み、後ろからフォレでサポートするカタチで自宅まで運んで来た。当然子供らも「おじいちゃんのVIVIO!」と思い出深い後席に乗り込み、オレ一人で後ろから追尾したのだが、その後姿は、「まだまだ走れるよ。」と言わんばかりの姿であった。
来月末に車検が切れるので、処分しようか継続しようか迷っていたのだが、スバルWEBコミュニティにその旨を投稿したところ、会員の皆さんから暖かいコメントを頂くことができ、子供らもカミさんも異論はないので、今回は車検を取って継続してみようかと、チョット検討している。
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