500miles a day ~名車再認~ 後編
ウチのSVX、10年以上前でしょうか、新車購入です…NOREV製の1/43ですが(汗。
注目はホイール。実車ではオプションでどちらか選べたディッシュタイプです。
当時は「亀の子ホイール」なんて呼ばれており、私がこのミニカー発売を知った時は一般的なロータリータイプは完売で、ディッシュタイプしか入手できませんでした。
(資料⑤↑)発売当時のディーラーセールスマンからの情報ですが、実は亀の子ホイールでないとCD値0.29は達成できなかったとか…なるほど、LEGACYの速度記録車や、近年の初代レヴォーグGTのホイルカバーなどはフラッシュサーフェイスが徹底していたので、その技術線上にあるのだと思います。ロータリータイプだとブレーキの廃熱等には効きそう?ですが、渦(抵抗)を作ってくれと言わんばかりですからねぇ。初代レガシィ後期型にも、似たようなデザインのホイールが展開されていました。
(資料⑥↑)ワタシが実車を運転したのは、デビュー当時ディーラーで試乗した20分程度なので、乗り心地やエンジンフィーリングなどは記憶にありません。ただ、包み込まれる感があるゆったりした運転席空間や応接間の深いソファーにも似た造りの本革シートは、リヤも含め高級感がありました。また、後席のヘッドクリアランスも十分あって、4シーターで長距離ドライブも疲労感が出にくいかな、と感じました。
しかし冬~初春はスキー、それ以外の3シーズンはバイクに明け暮れたいたワタシには購入する意欲はありませんでした。初代アルシオーネに乗っていた知り合いのスキー仲間に勧めてみましたが、3ナンバーでは萎えたと申しており、結局彼はレガシィGTに乗り換えてしまいました。もしレガシィのプラットフォームでリトラクタブル+ターボ搭載だったらなぁ、としきりに残念がっておりました。
本記事タイトルの「500Miles a day」は、 発売当初のキャッチコピーです。(資料⑥↑)
当時のライバルは日産Z32(2+2の方)や三菱GTO、ユーノスコスモ等でしょうか?
NSXやRX-7(FC)は、そのパワーユニットのスペックからスポーツカーでしょうから、日本にはなじみないグランドツアラーというコンセプトのは受け入れにくかったのだと思います。(資料⑥↓) 今でこそ子育ての終わった世代が夫婦の時間を共有し、このような車でグランドツーリング(1日で800km程度)する市場はあると思いますが、1990年代初頭では先を行きすぎていたということでしょう。現在はウチもそのゾーンで、成人した子供らはそれぞれマイカーを持ち、週末に出かけるドライブはもっぱら日帰り温泉やダム巡りにカミさんと二人で、アウトバック。近場の買い物はプレオプラスで、といった行動パターンが多いです。まぁ、コロナ禍では遠出は厳しいですが。
北米では30年以上前からこの市場が存在しており、そこにターゲットを絞って開発された商品の現地での人気はいかほどだったのでしょうか?(資料②↑)北米向けには確かFWD設定の仕様もあったと記憶しています。
個人的にはモーターショーに出品されたコンセプトモデル&6発ターボで武装したモデルがあったらなぁ←当時のBFレガシィワゴンSTI(ATベース)と同じようなコンセプトで。ワイドにあつらえたフェンダー(資料①↑)は、3ナンバー枠を優にはみ出しているようですが…
前後編に渡る資料 ①~④は前編でも紹介済みです。①以外はお彼岸で実家に行った際に発掘してきました。
①SUBARU アルシオーネSVX 自動車史料保存委員会編 三樹書房 刊
②Carトップ別冊 スバルアルシオーネSVX 交通タイム社 刊
③北米向けSVXカタログより 富士重工業 刊
④CARTOPIA 1991年11月号 富士重工業 刊
⑤モーターファン別冊 SVXのすべて 三栄書房 刊
⑥CARTOPIA 1991年10月号 富士重工業 刊
追伸
すっかり忘れていましたが、当時のカタログには、こんな寸法図のコピーが挟まっていました。↓恐らく新車解説書かサービスマニュアルからの複写で、六角大王でのモデリングを試みようとしていたのだと思います。
実現しませんでしたが(汗。
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