Stay@home 第六話
シン・ゴジラにみる描写をコロナ禍に重ねてみる。
先日、本作品を再鑑賞しました。通しではなく風呂上りから就寝前まで3夜に渡って流しながらでしたが、日本に迫りくる禍に日本人がどう対処していったかが詳しく描かれています。
1.正体がわからない恐怖
禍の現象、断片的な情報に翻弄され、皆、言いたいことを言っている。経済が優先、禍=巨大生物という仮説は、メンツの上で否定され続ける。最初の提唱者は「出る杭」となって打たれる。ただし、現実となって表れれば認めざるを得ない。
赤坂「完璧ではないが、最善は尽くしている。うぬぼれるな、矢口」
2.正体がわかっていても対処できない
禍の状態は分かったが全体像がつかめない。憶測ばかりが先行して対処できない。 矢口「家族や友人、同僚を失った悲しみが消えることはない。だが、それを乗り越えることはできる。今は国民のため、対策と凍結プランの完遂に力を注いでくれ。」
「たのむ。」
3.今、できることから対策を計画立案、実行する
禍への活動原理とその対処法がわかれば、活動停滞期に断固として有効性の確度を上げ、実行する。外部の圧力に屈せず、耐え、実現を目指す。
矢口「この国はまだまだやれる。そう感じるよ」
4.禍との共存、ハッピーエンドにはならない
矢口「日本いや人類はもはや、ゴジラと共存していくしかない」 矢口「結果はどうあれ、多くの犠牲者を出した。その責任をとるのが政治家の仕事だ。政治家の責任のとり方は、己の進退だ。…自分の責任は自分でとるよ」
矢口「だが今はやめるわけにはいかない。事態の収束にはまだ程遠いからな」
赤坂「スクラップ&ビルドでこの国はのし上がってきた。今度も立ち直れる。」
ご存じのように、この作品は3.11を題材に原発を巨大不明生物の活動原理に例えて映画化したフィクションで、台本から重なりそうな台詞を順不同で拾ってみましたが、図らずも今回の禍にも当てはまるような気がしました。
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