星野之宣作品と月~ 後編
「残像 -An after image-」
こちらは前編の満月に比べ、今宵、月齢6.5上弦の月です(20時頃撮影)。
満月に比べ、少し欠けていたほうが太陽光が斜めに差すため、クレーターや山脈に立体感が生まれます。
「月は地球から遠ざかっているという。」
こちらは早朝、明るくなった頃の下弦の月
「あなたの月になりたい。月になって、あなたの回りをぐるぐる回っていたい」
前回紹介した「月夢」と同じ作者である星野氏の「残像」も月にまつわる切ないSF作品となっています。
-月面の隕石落下事故で一人の女性が命を落とす。その女性の遺した一枚の写真には、古代パンゲア大陸が鮮明に写りこんでいた。調査に訪れた男は、高名な宇宙カメラマンで彼女の元夫。その写真が撮影できたナゾと、彼女の気持ちが理解される時、男は彼女の真の思いを知る-
写真もジャンプコミック「残像」より。
こちらは太陽系内の地球のすぐ内側の金星を舞台とする「神美曲」、すぐ外側を巡る火星が舞台の「世界樹」との3部作で、SFと人間ドラマが重厚に織り成す短編集となっております。
こちらは先月末に発売された最新刊「龍星」。
といっても2010年代の作品は1編のみで、それ以外は70年代から90年代の物が収録されています。懐かしいところでは「冬の惑星」「タールトラップ」などもあり、前編で紹介した「妖女伝説」未発表の下書きも1編、習作として収められています。
他にも多数の秀作を描いている氏の作品群を、皆様も春の匂いを感じ始めたこの季節の夜にご一読されてみては、いかがでしょうか…。
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