ネギと偉人と遺産群(後編)
深谷商業を後にし、利根川方面へステアリングを向ける。
最近、朝ドラで登場の明治の実業家、澁澤栄一記念館だ。
「西の五代、東の澁澤」とドラマでは紹介されていた、明治の偉人だ。25歳までに士農工商、すべての職に携わり、幕末~明治に活躍。日本の銀行を開業し、企業は500社の立ち上げに携わり、前述の深谷商業へも来校し、「至誠」「士魂商才」らの言葉を直筆で額に残したという。
中は撮影禁止だったので、少し離れた生家を撮影したが大きな屋敷だった。
生家を見学後、更に北に進み伊勢崎市の田島弥平宅へ~。ここは、富岡製糸と絹世界遺産群の一つだ。
この建物は、養蚕農家の代表的な構造で、屋根の上に更なる「やぐら」を設置し、蚕の成育に最適な室温となるように暖められた外気を上に逃がすような構造になっているとの事。(よく見ると、上写真の澁澤栄一生家も、やぐらがついていた。)また、北側には顕微鏡室を設置し、蚕の病気等を調べていたとの事。
屋敷の写真を撮り損ねたので、案内板でお茶を濁してみる↑(汗)
田島氏は良質な蚕の卵(種と呼ぶらしい)を改良し、世界へ輸出したとのこと。それを商品としてのブランド力を高めるために起こした会社は、先の澁澤栄一の助力によるもので、アメリカ大陸経由でイタリアへの輸出経路を開発した三井物産も、彼の依頼によるものだったそうで、二者がつながり深い事を説明員の方が熱く語っておられた。
説明が終わりお礼を述べて立ち去ろうとすると、
「そばを用意してあるので、食べていきなよ。」
と裏の寄合所に誘われる。
何のイベントがあったのか聞き忘れたが、そばが振舞われていた。
時刻は2時前でちょうど小腹が空いたところだったので、ご馳走になった。
「なんだか親戚の家でご馳走になっているみたい」とはカミsanの弁だが、この雰囲気、嫌いじゃない。いつも振舞われているかどうか分らないが、天ぷらにボリュームがあり満腹になってしまった。
伊勢崎市境島村地区は、昔から利根川の洪水に苦しめられ、南北の川により陸の孤島のようなことから付いた地名とのこと。しかし悪いことばかりではなく、肥沃な土や、屋敷の基礎となる浅間からの軽石の産出、海(都)からの交通の要所の立地として大いに栄えていたそうだ。
北関東での晴れた休日。たくさん見学し、楽しいドライブだった。
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