前人未到の大事業!
先週の土曜日、天候は芳しくなかったが、ちょっと遠出。
上信越道を信州の東部湯の丸ICで降り、国道18号から152号へ折れ、その先は254号で有料の三才山トンネルを抜て安曇野へ~。山々には雲がかかりロケーションは望めなかったが、そのまま国道147号を北上、大町でわずかに148号線を通った後、左折して県道45号線にて扇沢へ。
ここからはトロリーバスにて県境を越え富山県へ~15分の行程で着いたのがここ↓
そう、黒四ダムだ。
現在は「黒部ダム」が公式名称らしいが、黒部渓谷の第四発電所に送水するダムとして「黒四ダム」と呼ばれていた頃の名称が、子供の頃から強く印象に残っている。写真右下に薄く虹がかかって見える。
総工費は、当時の関西電力資本の5倍、工期7年。トロリーバスで抜けてきた大町トンネルは「黒部の太陽」等のドラマで有名だ。NHK「プロジェクトX」でも最初の放映で好評を博し、その後、前後編で2話、合計3話も放送されるという名エピソードぶりである。着いてみれば晴天の立山。
工事初期は、室堂から雪の斜面を越え、ブルトーザーで物資を積んだソリを引いて降りたというのだから、ブッ飛びの難工事だ。
構造は以前紹介した八木沢ダム同様のアーチ型で、堤高は日本一の186m、自然岩盤の強度不足懸念から両岸にウィングダムを介した。本ダム計画中に、フランスで起こった建設事故の経験から設計変更を行ったもので、この接し方だと、鈍角になるので、自然岩盤との接続が緩和されるのだと思う。逆に、水圧の集中するウィングダム頂部は人造物とすることで構造の自由度が高くとれるようだ。
本ダムにかかわらず日本の電力開発に尽力された、すべての方々に敬意を送りたい。
対岸のつり橋より。こちら側にはケーブルカーの黒部湖駅があり、黒部平に上がれる。そこからロープウェイで大観峰、その後再びトロリーバスで立山登山のベース地、室堂に抜けることが出来る。
再び到着時の展望台に戻り、下流の白馬岳方面を1枚。
時間を変えて数枚撮ったが、頂部の雲は消えてくれなかった。
新展望台奥にある特設会場では「黒部の物語」のパネル展示を行っている。ここで流れている二十数分のビデオが、当時の映像と関係者のインタビューで綴られ、思わず胸が熱くなった。軽く食事を摂り、再びトロリーバスに乗り扇沢駅へ~
帰路は安曇野ICまでは来た道を戻り、そこから高速に乗り、自宅へと向かった。
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